2023年10月31日、ハロウィン当日の深夜1時20分ごろ、フロリダ州キーウェストの旧市街で、黄色いバナナの着ぐるみを着た男が路上で立ち小便をしているところを逮捕された。男は大学生のカイル・モーティマー(20)。
警官は「男が建物の脇で用を足している」との通報を受けて現場へ向かった。すぐ近くには仮設トイレが並んでいたが、モーティマーはそれを使わず歩道で用を足していたという。声をかけられても排尿をやめず、その後デュバル・ストリート方面へジグザグに走って逃走した。
追ってきた別の警官に取り押さえられたが、モーティマーは身をよじって抵抗。レッグスイープで地面に倒されてもなお、両手の指を固く組み合わせて手錠をかけられまいと抵抗を続けた。最終的に確保され、マグショットはバナナの着ぐるみのまま撮影された。
罪状は秩序紊乱行為(disorderly conduct)と逮捕への抵抗(resisting arrest)。モーティマーは保釈され、罪状認否は11月16日に予定された。
フロリダで奇妙な逮捕が相次ぐのは、犯罪が突出して多いからではない。1909年制定のフロリダ公記録法、通称「サンシャイン法」により、州・地方政府が作成・受領した記録は原則すべて公開対象となり、逮捕記録や警察報告書も例外なく開示される。このため珍事件が記者の手に渡りやすく、ニュースになりやすい。加えて全米3位という人口規模と移住者の多さ、温暖な気候下での屋外飲酒トラブルが重なり、「フロリダ・マン」というミームを生んだ。
ジェイクより
アメリカでは着ぐるみは表現の自由です。バナナを着るのも、その中身を出すのも――いや、後者は自由じゃない。秩序紊乱です。キーウェストはハロウィンになると街全体が仮装パレードになる土地で、デュバル・ストリートは深夜まで人で埋まる。仮設トイレもちゃんと並んでた。それでも歩道を選ぶ人がいて、毎年こうして一人か二人、着ぐるみのままマグショットに収まるんです。